仕事でパソコンを見たあと、休憩のつもりでスマホを開く。気づくと夕方には目が重く、文字を追うのがつらい。そんな日が続くと、画面の明るさを変えればよいのか、眼鏡を買うべきなのか迷いますよね。
見直したいのは、画面を見続ける時間だけではありません。文字の大きさ、目との距離、まばたき、部屋の光、眼鏡の合い方なども関わります。目が疲れる理由は一つとは限らないため、無理に我慢せず、休み方と使う環境を順に確かめましょう。
本記事では、日常で試しやすい5つの見直し方を、仕事中と自宅での例を交えて紹介します。休憩やまばたきを調べた研究、ブルーライトカット眼鏡の研究も確認し、受診を考えたい場面までまとめます。
- 画面から目を休めるための5つの見直し方
- 休憩・まばたき・ブルーライトカット眼鏡に関する論文3本
- 仕事中と自宅での実践例、受診の目安、よくある質問
情報確認日:2026年9月11日。急な見えにくさや強い目の痛みがある場合は、画面の疲れと決めつけず、速やかに眼科へ相談してください。
スマホ・パソコンで目が疲れるときの5つの見直し方

パソコンを閉じてスマホを見れば、休憩になりますか?

画面を近くで見続ける点は変わりません。目を休めたいときは、端末から離れる時間を作ってみましょう。

まず、画面を暗くすればよいですか?

暗くするだけではなく、部屋との明るさの差や映り込みを見ます。文字が読みにくくなるほど暗くする必要はありません。

仕事中は長く休めないのですが。

短く視線を外す機会を作り、画面を使わない作業を組み合わせる方法があります。業務の区切り方も相談してみてください。

休んでもつらさが続く場合は?

眼鏡が合わない場合や目の病気なども考えられます。休憩だけで解決しようとせず、眼科で相談しましょう。
1.端末を替えるのではなく、画面から離れる
休憩では、画面を注視する作業をいったん止めます。メールの返信が終わったら窓の外へ視線を向ける、資料を印刷したら取りに立つなど、次の画面を開く前に区切りを作る方法です。スマホの動画を見ながらの休憩では、目は近くを見続けています。
厚生労働省の情報機器作業のガイドラインは、連続作業を1時間以内とし、その間にも小休止を入れる考え方を示しています。次の連続作業との間には、10〜15分の作業休止を設けます。仕事の画面作業を想定した目安で、症状があっても1時間は続けてよいという意味ではありません。
20分ごとに少し遠くを見るような区切り方も、休憩を思い出す合図として使えます。ただし、時計どおりに休めば必ず疲れないというものではありません。つらさが出たら予定より早く中断し、職場では作業量や分担も相談してください。
2.顔を近づける前に、文字と位置を調整する
小さい文字を読もうとして、気づかないうちに顔を画面へ近づけていませんか。まず表示を拡大し、椅子に深く座った姿勢で読めるかを見直します。机の上の物を少し移し、端末を置く場所を確保するのも一つの方法です。
上記ガイドラインでは、デスクトップ型パソコンの視距離を40cm以上確保し、画面の上端が目の位置より下になる姿勢を示しています。この数字を、すべての端末や人に一律で当てはめるのではなく、無理なく読める文字の大きさと姿勢を合わせて確認しましょう。
距離を離すと読めない場合に、無理に目を細め続ける必要はありません。表示を大きくしても見づらいときや、眼鏡で見え方が合わないと感じるときは、視力や度数を相談するきっかけになります。
3.まばたきと、風が当たる場所を見直す
画面に集中しているときは、意識してまぶたをゆっくり閉じ、力を入れずに開く時間を作ってみます。目を強くつぶる、こする、押すといった動作は必要ありません。乾きが気になるときは、冷房や扇風機の風が顔へ直接当たっていないかも確認します。
例えば、机の横の扇風機を顔に向けているなら、体の方へ向きを変えてみます。乾きが続く場合やコンタクトレンズで痛みがある場合は、自己判断のケアを重ねず眼科へ相談してください。目薬の選び方は、使用中のレンズや症状も含めて確認します。
4.明るさの差と、画面への映り込みを減らす
部屋が暗いのに画面だけまぶしい、窓や照明が画面に映るといった状態がないかを見ます。画面の角度を変える、カーテンで外光を調整する、手元の照明を整えるなど、まず使っている場所を見直す方法です。
明るさの設定を一番低くすることが目的ではありません。文字が読みにくくなれば、顔を近づけるきっかけにもなります。実際に使うアプリを開き、文字と背景の見やすさを確認してください。
5.休んでも戻らない症状は、受診して確かめる
日本眼科学会の解説では、眼精疲労は休息や睡眠を取っても十分に回復しない状態とされています。眼鏡の度数が合わない場合だけでなく、ドライアイなどの目の問題や、ほかの要因が関わることもあります。
毎日同じ症状が出る、仕事に支障がある、休んでも改善しない場合は、いつから・どの作業で・どちらの目に起きるかをメモして相談しましょう。急な見えにくさや強い痛みは、通常の疲れとして様子を見続けないでください。

休憩・まばたき・眼鏡を調べた論文3本

こまめな休憩の効果は、研究されていますか?

若い成人を対象に、休憩の取り方を変えて画面作業を行う実験があります。休憩なしより症状が軽かった条件もあります。

まばたきの練習だけで、ドライアイは治りますか?

そうとは言えません。目薬も使った短期間の研究なので、まばたきだけの治療効果とは分けて読みます。

ブルーライトカット眼鏡は必要ですか?

目の疲れ対策として、必ず買うべきとは言えません。短期の研究をまとめても、明確な改善が示されない点があります。

論文があれば、全員に同じ方法が合いますか?

参加者の年齢や症状、調べた期間で結果の当てはまり方は変わります。つらさが続く場合は個別に相談してください。
2025年:休憩の間隔を比べた24人の実験
Redondoらの研究は、若い成人24人が40分の読書作業を行う実験です。休憩なし、20分後に1回、10分ごと、自分のペースという4条件を、別の日に順序を変えて比べました。
休憩なしに比べ、10分ごとの休憩や自分で休む条件では、目の疲れや刺激感が少ないという結果でした。一方、すべての測定項目が改善したわけではありません。少人数の短時間の実験で、長期の病気予防を示した研究ではありません。
2025年:まばたき練習を加えた100人の比較試験
まばたき練習を調べた研究では、100人を、人工涙液の点眼後にまばたき練習をする群と、点眼のみの群へ無作為に分けました。3日間の比較で、練習を加えた群では、乾きの症状や涙の膜の安定性などに改善が見られました。
対象はドライアイのある人で、両群とも点眼しています。全員が自宅で同じ効果を得られる、まばたきだけで治るという意味ではありません。自己判断で治療を置き換える根拠にはしないでください。
2023年:ブルーライトカット眼鏡に関する17試験のレビュー
Cochraneの研究レビューは、ブルーライトを減らすレンズと通常のレンズを比べた17件の無作為化比較試験を評価しました。各試験は5〜156人で、追跡期間は1日未満から5週間でした。
パソコン使用に伴う目の疲れについて、短期間では改善しない可能性が示され、根拠の確かさにも限界がありました。睡眠への影響も結果がそろっていません。通常の視力矯正用の眼鏡が不要という話とは分けてください。
これらの研究は、目を休める機会や環境を見直す理由にはなりますが、特定の眼鏡や目薬を買えば解決するという案内ではありません。新しい論文だけで結論を決めず、試験の人数、期間、比較した条件を一緒に確認することが大切です。
仕事中と自宅で続けやすい3ステップ

何もかも一度に変えるのは難しいです。

まず、疲れが出る作業を一つ選びましょう。その場面だけ、休憩の合図と画面の位置を変えてみます。

休憩のたびにスマホを開いてしまいます。

手の届く所に置かず、窓を見る、席を立つなど、次にする行動を先に決める方法があります。

在宅勤務だと休む時間が曖昧です。

会議の終了や資料の提出を合図にできます。作業が続きすぎない予定を考えてみましょう。

自分に合っているか、何を記録しますか?

作業の種類、続けた時間、つらさ、休んだ後の変化を短く残すと、見直しや相談に使えます。
例えば、午後の表計算作業や就寝前のスマホです。仕事と私用を合わせて、画面を見続けていないかを振り返ります。
作業の合間に端末から視線を外し、必要なら席を立ちます。目や体のつらさを我慢して予定時間まで続ける必要はありません。
文字を拡大し、顔が近づいていないか、光や風が気にならないかを確認します。つらさが続く場合は無理に再開せず相談します。
- 仕事中の例
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資料を一つ送り終えたら、すぐ次のメールを開かず、窓の外を見たり画面を使わない用事を挟んだりします。休みが取れない量なら、業務の進め方を相談します。
- 自宅の例
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動画を観終わったら、自動的に次の動画へ進む前に端末を置きます。部屋を暗くして画面だけを見ていないかも確認します。
- 外出中の例
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電車内で長くスマホを見続ける場合は、読まない時間も設けます。画面を休むためでも、歩行中に無理に遠くを見るなど安全を損なう行動はしません。
- □ 休憩中も別の画面を見続けていない
- □ 顔を近づけずに読める文字の大きさになっている
- □ 画面に窓や照明が強く映り込んでいない
- □ 顔へ直接風が当たっていない
- □ 休んでも続く症状を我慢していない

夜の画面時間と生活の区切りを見直したい方は、生活リズムを戻す5つのコツも参考になります。目の疲れをすべて睡眠不足のせいにせず、症状への対応とは分けて考えてください。

目の疲れについてよくある質問

休憩さえ取れば、長時間使っても問題ありませんか?

そうとは言えません。休憩は一つの工夫です。使う時間全体や環境も見直し、症状が出たら無理をしないでください。

眼鏡を買う前にできることはありますか?

文字、距離、光、休み方を確認できます。ただし、見え方が合わない場合は眼鏡の度数も相談しましょう。

目が乾くので、強くこすってしまいます。

強くこするのは避け、画面から離れてください。乾きや痛みが続く場合は原因を相談します。

受診のときに何を伝えればよいですか?

症状が始まった時期、片目か両目か、使う端末やレンズ、休んだ後の変化を伝えるとよいでしょう。
まとめ:目のつらさを我慢せず、使い方と環境を見直す

今日、一つだけ変えるなら何がよいですか?

作業の区切りで、別の端末を開かず画面から離れる時間を作ってみてください。

仕事が始まる前にできることはありますか?

文字の大きさ、画面の位置、映り込み、顔に当たる風を確かめます。

よさそうな対策でも、合わない場合はありますか?

あります。研究の結果を目安にしつつ、症状が続くときは自己流で繰り返さず相談してください。

メモを残すなら、何を書きますか?

つらくなる作業と時間、休んだ後の変化を短く残しましょう。受診時の説明にも使えます。
スマホ・パソコンで目が疲れるときは、まず画面から離れ、文字と距離を調整します。まばたき、顔に当たる風、光も見直し、症状が続く場合は相談しましょう。すべてを一度に変えず、自分がつらくなる場面から始めてみてください。
休憩やまばたきについては研究がありますが、短期間・少人数などの限界もあります。ブルーライトカット眼鏡を含め、一つの対策で全員の症状が解決すると考えないことが大切です。
休んでも十分に戻らないつらさや、普段と違う見え方は、使い方だけの問題とは限りません。急な変化や強い痛みには早く対応し、続く症状は眼科で相談しましょう。目を使う予定をこなすことより、無理なく見られる状態を確かめることを優先してください。
参考文献・公的資料
- Redondoら(2025)休憩の取り方と画面作業時の目の症状
- まばたき練習と涙の膜・症状を調べた比較試験(2025)
- Singhら(2023)ブルーライトカット眼鏡のCochraneレビュー
- 厚生労働省・情報機器作業のガイドライン
- 日本眼科学会・眼精疲労の解説
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的助言に代わるものではありません。体調に不安がある場合や治療中の方は、医師などの専門家にご相談ください。

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